「子供がお絵描きが好きになるにはどうしたらいいの?」
ママ友からそんな話を聞くことがあります。
子供の興味はそれぞれ。お絵描きに興味がなくても、他に好きなことあればそちらを一生懸命させてあげてもいいかもしれない。
とはいえ、幅広く興味を持ってもらいたい気持ちもわかる!
ママが子供にお絵描き好きになって欲しい訳?
「子供の芸術的なセンスを身につけてあげたい」という思いから、
子供を演劇やバレエなどの舞台鑑賞に連れて行ったり、美大が行う工作教室に参加させたりするママが周りにもいます。
その背景はもしかしたら、、
これからくる「AI時代」、AIにはできない職種として残る、感性を必要とした分野への関心が集まっているのかも!?
お絵描きも感性に繋がりますからね!
理由は色々あると思いますが、ママ達が子供にお絵描き好きになってもらいたい背景には、そんな理由があるのかもしれません。
じゃあ「子供がお絵描き好きになる方法」があるとしたら?
とちょっと考えてみました。
子供がお絵描き嫌いになる理由
子供をお絵描き好きにするために、親ができることがあるとしたら?
お絵描きって、どの子にとってもきっと楽しいと思うんですよ。そこに評価が入らなければ。
でも幼稚園でも家庭でも、子供がお絵描きする時に大人が口出しする場面は意外に多い気がします。
例えば、、
「もっといろんな色を使ってみたら?」
「ここはもっとこう描くといいよ」
「白い紙いっぱいに描いてみて」
など。最もNGなのは、ダメ出しすること。。
「変な絵」
「下手だね」
「何描いてるかわからない」
ダメ出しとまで行かなくても、描いた絵に大人の評価が入ることで、子供は緊張してお絵描きが嫌いになるかもしれません。
子供の「好き」を守る親の反応とは?
「じゃあどんな風に子供の絵に反応すればいいの?」
という質問があるとしたら、まず特別褒める必要はないと思うんです。
本当に素敵に描けている時、心から発せられる素直な気持ちをそのまま言ってもいいけれど、やたらに褒める必要なないと思いませんか?
何を描いても「上手」と言われたら、子供は伸びない可能性も。
子供の絵って、誰かのために絵を描くわけではなく、楽しいから描くんですよね。だからそもそも称賛はいらない。
褒められるから描いていれば、褒められなければ描かなくなる可能性だってあるのでは?
もし子供自身の「上手に描けた!」という想いに沿うのだったら、
「上手くかけて良かったね(←子供が)」とにっこり笑ってあげればオッケーかな、と。
具体的に「ここが好き」と言ってあげるのも良いかもしれません。
すると、人の為に喜んでもらうお絵描きをするのではなく、描くことそのものをいつまでも好きでいられるように思います。
それでもたまに、親が見ても本当に素晴らしい!素敵だ!と思う絵を描くとこがあります。
そんな時には心から、「これは素晴らしいよ!なんて素敵な絵だろう!」と、絶賛したらいい(笑)
つまりあえて酷評せずに、称賛もせずに、本当にいいと思った時にありのままの自分の気持ちを伝えるだけでいいということ。
子供にお絵描きを単純に「好き」でいさせるのも、意外に気を遣う?!?(笑)
実は私がそう思うには、自分自身の過去があります。
私は幼稚園時代にすでに、大人がどんな絵を描くと褒めてくれるのかを知っていました。
絵を描くのが大好きだった私は、次第に人が喜ぶ上手な絵を描こうとするがあまり、
本当に自分が描きたい、自分のオリジナルの絵が描けなくなってしまったのです。
なので、自分の子供がありのままを描いている姿が本当に嬉しくて。。いつまでもそうやって絵を描いてもらえたらな、なんて密かに思っています。
知っておきたい子供の絵における「性別の差」
幼稚園の作品展用に、子供の絵に注文を出す先生の話を聞きました。
見栄え良くするために、色を追加させたり、画用紙いっぱいに描かせたり。
だけれども大人から見た「いい絵」は、必ずしも子供が描きたい絵ではないことを知っておきたいところ。
実は子供の絵は、自分の身体の様子を表現したり、相手を見る目がそのまま映し出されたりしているものです。
その想い溢れる絵を、大人が口を挟まないであげたほうが良さそう。
そもそも絵は、性別の差もあります。
男の子の絵は、「強い絵」が多いですね。
人間を含めて、自然に関心はあまりなくて、乗り物や戦闘場面などをよく描きます。
形が描けた時点で完成と感じることが多くて、使う色の数は少ないのが特徴。
男の子の価値観が現れる絵です!
女の子はというと?
人間、太陽、空、家、草花など、自然と平和な暮らしを描く傾向があります。
人間など生き物は、皆優しく笑顔!色使いも明るくて、暖かくて、といった調和が見られるのが特徴。
「きれい」「可愛い」という女の子的価値観も現れています。
このように男の子と女の子とでは、全然違うんですよねー。
ですから、子供たち個々の価値観が現れる絵を、大人は口を出さずそのまま見てあげたいものです。
それがお絵描き好きになる一歩ではないかな?とも。
特に男の子の「線だけで語る美意識」を、理解している大人はあまりいないかも!?(笑)
お絵描き好きになる道具を選ぶ
子供がお絵描き好きになるには、素敵な道具が揃っていると尚いいかもしれません。
そもそもお絵描きは色遊びでもあるので、美しい色と、子供でも扱いやすい道具という点で選びたいもの。
私が実際に子供に与えて良かったと思うお絵描き道具をご紹介しますね!
お絵描き好きになる道具①:シュトックマー社のミツロウクレヨン
ドイツのシュトックマー社が作る、ミツロウでできたクレヨンのご紹介です。
ミツロウクレヨンのおすすめポイントは、安全性と、美しい発色!
名前のとおりミツロウで作られていて、健康にも環境にも無害。子どもが誤って口に含んだり、飲み込んだりしても害がありません。
巷のほとんどのクレヨンは石油系で、使った後ベタベタっとして、匂いもありますし、手もしっかり洗わせないといけないですよね(汗)
でもこちらは万が一口にしても安心素材で、嫌な匂いもしません。
また、このクレヨンは、透明感があり、何色も重ね塗りが可能。
ゲーテの色彩論に基づいて作られているので、どの色同士も調和する響きを持っているんだそう。
色彩を楽しむことは、お絵描き好きになる原点かも。
クーピーの安全性を考えてみる
お絵描き道具の安全性について語ってみたいと思います。
「安全性ならクーピーだってクリアしているんじゃない?」という話。
安全性の判断基準は結局のところ人によって違うと思いますが、私は日本の安全基準はそもそも甘いと思っています(キッパリ)
こだわり出すとキリがないのですが、あえてこだわってみましょう。
私が小さい子供にクーピーを与えるのにちょっと考えてしまったのは、その原料。
クーピーの原料は顔料・ワックス・ポリエチレン樹脂。つまり、プラスチックが入っています。
プラスチックを入れるのは、消しやすくするためだそうですが。
削るときに出る削りカスも、「マイクロプラスチック」なりますし、環境に悪いものは人体にも有害として、(この頃の子供にあげるには)と、わが家ではミツロウクレヨンを選ぶことに。
もちろん、お値段だけ見ればクーピーの方が断然、大人のお財布に優しいですけどね!
ミツロウクレヨンのタイプ
ミツロウクレヨンの話に戻ります。
ミツロウクレヨンには、「ブロックタイプ」と「スティックタイプ」があります。
ブロックタイプ
まだ上手にスティックが持てない子や、描くときに力の加減がわからない子でも握りやすく線や面、絵を描くことができます。
スティックタイプ
クレヨンは一般的に折れやすく、減りが早い印象ですが、シュトックマー社のミツロウクレヨンは同じ素材の芯棒が入っているので、力を入れても折れにくくなっていて、減り具合もゆっくりです。
とはいえ、やはり子供が扱うので、折れることもある(汗)わが家はマスキングテープで補強して使っています。
お絵描き好きになる道具②:Lyra(リラ)の色鉛筆
子供がお絵描き好きになる道具として、おすすめの色鉛筆もご紹介もさせていただきます!
私が選んだのは『Lyra(リラ)』の色鉛筆。
シュトックマー社と同様、もとはドイツの会社の製品ですが、今はイタリアのフィラグループの一員とのこと。
こちらは通常の色鉛筆よりかなり太め。握力のない子供にも握りやすく、描きやすいようです。
ドイツの学校訪問した方の話によると、ドイツでは小学校の高学年までこの太いタイプの色鉛筆や鉛筆を使うんだとか。
子供が扱いやすい道具にかける本気な意気込みを感じる!
わが家は通常の色鉛筆もこのLyraも両方購入したんですが、子供は圧倒的にこのLyraの色鉛筆を使いたがりますね。
持ちやすいし、描きやすいみたい。
私も使ってみましたが、実際に書き味がいいです。紙の上を滑らかに動きます。
ちなみに小学生の子はこのLyraの色鉛筆を学校に持っていっています。
よほど気に入っているようで、見た目は人の持っているものと違いますが、本人は気にせず喜んで持って行っています。
この色鉛筆の味をしめると、通常には戻れないかも!?
やはり、道具は大切ですね〜。
おすすめお絵描き道具の難点は?
子供をお絵描き好きにするためのお供として、おすすめの道具をご紹介させていただきましたが、
上のシュトックマー社のミツロウクレヨンと、Lyraの色鉛筆の難点があるとしたら?
まず第一に、高額なこと!一般的なクレヨンの何倍も高い。。私は最初に価格を知った時、吹き出しそうになりました(汗)
あと、Lyraの場合は太さがあるので、Lyra専用の鉛筆削りが必須です。お手頃のもありますが。
さらに、使っていく中で色鉛筆が小さくなった際の、専用キャップもありますが、それも木製でなかなかのお値段。
いずれも高額ですが、、「芸術的感性を高めたい」「本物を手渡したい」と考える方には絶対的におすすめします!
ということでわが子は今日も、ミツロウクレヨン&Lyraの色鉛筆で絵を描きまくっています。
シュトックマー スティッククレヨン 8色缶 ST31002(1セット)
シュトックマー スティッククレヨン 12色紙箱 ST31202(1セット)
こんな極太の色鉛筆もある
リラ グルーヴ トリプルワン 12色セット LY3831120(1セット)
極太専用鉛筆削り
リラ グルーヴ 10色セット LY3811100(1セット)
上の色鉛筆専用の太目の穴と、通常サイズの鉛筆の2種類が削れる
「スリム」(通常サイズ)は、意外とお手頃
色そのものを楽しむなら、塗り絵はシンプルなものがおすすめ
JUMBO COLORRING PAD 女の子用塗り絵セット 【ピンク】
子供がお絵描き好きになるために知っておきたいこと!おすすめ道具も、いかがでしたか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!