こんにちは!
子どもの通う幼稚園の「園だより」に書いてあった「小学校に行くまでにどんな準備をすればいい?」という質問に対しての答え。
これがとても良かったんです!
今回はそれを私の言葉でシェアしようと思います。
ここでの「準備」はランドセルとか文房具とか物品の話ではなく、「学習の前に育みたい」情操教育のこと。
シュタイナーの幼稚園なので、一般的な幼稚園が出す答えとはちょっと違うかもしれません?
とはいえ!シュタイナーの思想関係なく、多くの人がヒントを得られる内容だと思います。
子どもが小学校に上がるのに不安なのは、親の方だったりするんですよね。
私も初子が小学校に上がる時は、不安しかありませんでした(汗)
そんな私がお守り代わりに子どもに準備した文房具についてもちょっと触れます。
小学校に行くまでに準備しておきたい「非認知能力」
「小学校に行くまでにどんな準備をしておけばいい?」
そう幼稚園に問い合わせるお母さん・お父さんは多いはず。
幼稚園の園だよりでは、今後社会でどんな能力が求められるようになるのか、そしてそれに対してお母さん・お父さんが家庭どんなことができるのかという内容が書かれていました。
具体的にはこう。
まず、2018年の幼保連携型子ども園教育・保育要領(日本におけるこども園のあり方を示したもの)の改訂があったこと。
改訂により、「非認知能力の大切さ」が求められるようになったのだそう。小学校以降の学校教育においても重要視されるものです。
非認知能力とは?
真面目さや意欲、忍耐力、思いやりといった数値化が難しい能力のことです。
一方で学力や偏差値、IQなどのように数値化できる能力を「認知能力」と呼びます。
今後やってくるAI時代。知識では人間は、コンピューターに太刀打ちできません。
その時人間が求められる能力とは、発想力・自発性・共同力・創造力などです。
その力の源となるのが、乳幼児期からはぐくまれる非認知能力なんですね!
では非認知能力を育てるために、具体的に家庭でどんなことができるでしょうか?
小学校に入る準備として、園だよりの提案を一つずつ見ていきましょう。
1. 子どもの安全地帯でいること
子どもが小学校に行くまでの準備として家庭でできることがあるとしたら、お母さん・お父さんが子どもの「安全地帯」になっていることです。
安全地帯というのは心のよりどころ・安心できる人のことです。
小学校入学に関しても、本来子どもは小学校入学を楽しみに感じているもの。
けれども親が不安から、「あれもこれもできないと小学校に入って困る」というメッセージを伝えれば、子どもは不安が大きくなり、期待が持てなくなります。
ここで大切なのは、ただ小学校に入るのこ子どもと楽しみに待ち望むこと!
親は心配なことも多いけれど、子どもの力を信じ、「新しい友達ができて楽しみだね」という気持ちでいたいですね。
親の不安は消えなくとも、子どもの前では演技も必要かも…?
2. 支援的な子育てであること
子どもが小学校に行くまでの準備として家庭でできることがあるとしたら、「支援的な子育て」を心がけることです。
「支援的」な子育てというのは、「最低限の手助けをして見守ること」。
細かいことをいちいち口出さないってことですね。子どもに失敗を経験させ、子ども自身で試行錯誤するのをただ見守ること。
わかっていてもついつい手や口が出てしまうものですが(汗)
3. ゆるやかなルールを持つこと
子どもが小学校に行くまでの準備として家庭でできることがあるとしたら、家庭での暮らしに「ゆるやかなルールを持つこと」です。
例えばこんなルール。
- 寝る時間・起きる時間
- TVをどのくらい見る
それに加え、「小学校入学を意識」して子どもに習慣づけることがあるとしたら?
- 寝る前に翌日の持ち物や着替えを全て準備しておく
- テーブルなどでじっくり座り、自分の好きなことに取り組む習慣(例えば15分くらい好きな絵本・児童書を読んだり、絵を描くなど)。
このルールを持つことは、子ども自身で「次に何をすればいいか」がわかり、親が必要以上に口出ししなくて済むという利点があります。
4. アタッチメントをはぐくむ
子どもが小学校に行くまでの準備として家庭でできることがあるとしたら、「アタッチメント(=情緒的な絆)をはぐくむこと」です。
不安的な時に特定の大人にしっかりくっつくことで確かな安心感を得ることができる。
それによりはぐくまれるのが「アタッチメント」です。
アタッチメントの具体的内容
- 基本的信頼感(安全の感覚)
- 自律性(ひとりでいられる力)
- 共感性(他者の気持ちを理解し、思いやる力)
この考えの基、幼稚園では子どもたちの「もうひとりのお母さん」を目指してくれています
5. 共感的かかわりをする
子どもが小学校に行くまでの準備として家庭でできることがあるとしたら、「共感的なかかわりをすること」です。
共感的なかかわりとは、子どもが困っているとき・失敗したときなどに、その気持ちに寄り添うこと。
例えば、子どもがおしっこをもらしてしまった時。
「トイレでしなさいって言ったでしょ!」
ではなく、
「気持ち悪かったね。大丈夫だよ。パンツ、取り替えてサッパリしようね」
というふうに。この結果、こうなります。
子どもは自分が失敗しても受け止めてもらえるのだという安心感をもつ
↓
安心感から「おしっこしたい」と親に話せるようになる
↓
次第に自分でコントロールできるようになる
↓
「自分でできた!」という成功体験
↓
自己肯定感
6. 自己肯定感を育てる
子どもが小学校に行くまでの準備として家庭でできることがあるとしたら、「自己肯定感を育てること」です。
自己肯定感とは?
自分のことが好き、自分は大切な存在だという感覚
なんで自己肯定感が大切かというと、自分を受け入れられないと他者を思いやる気持ちや、困難な場面を乗り越える力が生まれてこないからです。
自己肯定感を高めるためにはただ「ほめて育てること」をしていてもダメなんですね(叱ることも愛情の一つ)。
大切なのは、子どもが「ありのままで愛されること」を実感することなのです。
仏の「悟りの道」を目指すようなことみたい?(汗)
7. ほどよい親でいる
最後ですが、子どもが小学校に行くまでの準備として家庭でできることがあるとしたら、「ほどよい親でいること」です。
子育ては時間がかかり、思い通りにかないもの。
上に書いたことだって、わかっていてもなかなか、な時はありますよね。
これは私の失敗談ですが、完璧を目指そうとすると家庭は暗くなります(汗)なので、なんでもほどほどがいいですね。
1番はお母さん・お父さんが笑顔でいること。それを守るために、他のことは良い加減がいいんじゃないでしょうか。
園だよりの参考資料はこちら↓
小学校は変わりつつある?
こども園のあり方が改訂されたように、小学校も私たち親世代とは少しずつ変わりつつあると思うんです。
親は子どもの小学校入学を考えると、「その前に準備させなければいけないのでは?」と焦るもの。
ちゃんと給食を時間内に食べれるかな…?
いきなり45分間座って授業受けられるだろうか…?
英語・プログラミング、先取りした方がいい…?
などなど。親の不安はキリがないですよねー。
私も初子の時は本当に不安だらけでした。わが家はましてやシュタイナーの幼稚園に通っていましたから、「ギャップがすごいんじゃないか」って。
けれども、実際は心配するほどではなく、、
学校教育も私たち親の世代とは変わり始めています。「主体性を大事にする教育への転換」なんて言われているようですが。
目に見えて大きな変化はないかもしれません。けど少しずつそのような動きになっているのは確かです。
例えば給食ですね。アレルギーの子どもの個別対応をおこなうのが普通です。
また生徒の中には、大人数のクラスに入れない子、さまざまな理由で学校に来られない子などいろいろな子がいますが、そうした子への配慮が少しずつされるようになってきています。
いろいろ多様化してきている。
なので心配や焦りで子どもに何かさせるよりも、お勉強の土台になる情操教育に重きをおき、「しっかり木の根っこを作る」考えはもっともだし、
その方が子どもも心が満たされて幸せじゃないでしょうか。
ただ、心のお勉強が1番大変ですよね(汗)
私は夜になると、自分のダメ親ぶりにため息が出ることばかり(汗)
ということで以上、「幼稚園だより」のシェアでした!
シュタイナー子育て的?小学校へのお守りグッズ
シュタイナーの子育てをしてきた私が小学校に上がるわが子に、「お守りグッズ」として準備した文房具があります。
わが子は一般的な公立小学校に入りましたが、文房具だけはシュタイナー的なものを選びました。子どもが初めて触る文房具は、なるべく子どもに優しいものを与えたかったんですよね。
ご紹介するのは周りの子とはかなり様子が違うものですので、もし用意するなら子ども本人に聞いてから選ぶといいです。また、担任の先生によっては「できれば避けてもらいたい」ものもあるかもしれませんので、自己責任で!
ということで参考になるかは皆無ですが、いきましょう!私はこんなものを子どもと相談して準備しました。
初めてのえんぴつに。極太です。丸い部分は表面が削られてできてていて、ここに指を置くことで「正しい持ち方」がわかります。
色えんぴつも、えんぴつと同じく極太のものを
大切なえんぴつを最後まで使い切るためのキャップ
一般的な太さの鉛筆も、上の極太えんぴつも、どちらも削れるえんぴつ削り
これらの筆記用具を、手作りの筆箱に入れて手渡しました。
筆入れの生地は子どもが選んだ緑色。持ち手には虹染めした毛糸で編んだ飾りをつけて。
ものすごく思いがこもっている(笑)
その他の文房具です。
学校からは「キャラクター不可」以外は特に指定がなかったので、自由に選ばせてもらいました(色えんぴつやクレヨンは、何色あればいいかだけ確認したかな?)。
クレヨンは幼稚園からそのまま繰り上がり
なんの変哲もないハサミ。なるべくシンプルでキャップ付きのものをと、こんなハサミを選びました
粘土はこちらを購入したわけではないのですが(←買ったものを忘れた)、いわゆる「油ねんど」ではない、割りかし肌に優しめな内容かなぁ?という白い粘土をいくつか購入。
100均で購入した木製の木へらと、プラスチックのタッパーを粘土入れとして手渡しました。
体操着袋や本袋も「シュタイナーの子育て」をするお母さんらしく、手作りましたした。
お守りグッズでガッチリ固めたことで、私も子どもも自信を持って小学校生活をスタートできたんじゃないかと。
みんなとは明らかに違う道具もありますが、子どもは「これがいい」と言い、今でも喜んで同じ製品を使っています。
周りの子から「1人だけ違うの持ってる」って指摘はあるようです。ただわが子だからかなんなのか?、人との違いを気にしていません。
他の子も「違うもの持ってるねー」とただむじゃきな感じ。
私たちみたいな超マイペース親子もいるので、いろいろ大丈夫ですよ(笑)
全ての子が楽しい小学校生活を送れますよう願っています。
ではでは。
小学校に行くまでの準備とは?シュタイナーの幼稚園に聞いてみた、いかがでしたか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!