今回は、日本人の少ない留学先ってどんなもの?というお話です!
日本人が少ない場所に留学してみて実際どうだったか、その実際の体験の様子、そしてもし日本人が少ない場所をあえて選ぶとした場合の注意点などを書いてみようと思います!
まず日本人の少ない留学先として、私の滞在した場所の話を少しさせていただきますね。
私シロイヌは高校時にオーストラリア留学、そして社会人になってからのスペイン渡航の経験がありますが、いずれも日本人が少ない場所に行きました。
意図せず、日本人の少ない留学先にいた訳です。
オーストラリア留学は自分で留学先を決めたわけではなく、決めたのは留学機関側でした。
スペイン滞在地は成り行きですね。たまたま日本人が少ない先、そして時期でした。
日本人はおろか、現地人すら少ない場所!?
オーストラリアでの留学先は、NSW州の中東部にある、とても小さな田舎町でした。
街に日本人は、留学生の私の他には、1人だけいました。現地に嫁いだ日本人妻が。
小さい町でしたので、世界中どこにでもいる中国人すらあまりいなかったです。
私のホストファミリーは老夫婦で、農夫さんでした。
これぞオーストラリア!的な、広大な農場にポツンと建つ家が、彼らの家。農場には牛や羊だけでなく、カンガルーが群れで走っていました。
農場はとても広く、隣の家まで五キロほどです。また自分の家のポストまでも二キロはありました。
日本人が少ないどころか、オーストラリア人もあまりいないってゆー(笑)
ですから、日本語を話す機会はありませんでした。
スペイン滞在は社会人になってから。
何度か渡航しましたが、スペインはオーストラリアに比べると日本人は少ない印象です。
スペインでは語学学校に通ったことも。
私が語学学校に通ったのはちょうど冬時期で、大勢いた日本人生徒が日本に帰国したばかりでした。
ということで語学学校は、日本人は愚か、生徒すら少なかったのです。
場所より時期をチェック?
日本人が少ない環境への留学を希望であれば、場所もそうですが、渡航時期を見るのも手です。
ただ冬時期はクリスマスホリデーに差し掛かることで、一緒に過ごす相手がいなければ寂しいことになりそう(汗)
ホストファミリーと過ごす手もありますが、その時期はファミリーの絆が強い時期でもあります。場合によっては疎外感を感じることがあるかもしれません。
留学生を受け入れるのを収入のためだけにしている家族であれば、なおのこと。
また、他国の留学生も、クリスマスやお正月シーズンは自国に帰る人が多いようです。
日本に触れたくない日本人
留学仲間に日本人がいました。
とはいえ、会える距離にいたわけではなく、一年間のうちに数回のオリエンテーションで会っただけです。
どうせ海外に来ているからと、「日本人と付き合いたくない日本人」はいるもの。
私が出会った日本人留学生の彼女は日本語を使いたくなさそうな雰囲気があったので、こちらとしても自然と距離を置くようになりました。
私はどうだったかというと、日本語をたまに話したいと思いました。気心が知れた日本人と。
けれども、希望に反していなかったんですよね。そういう相手が(汗)
私が唯一心を許せた相手は、同じ学校にいたカナダからの留学生でした。
言語の上達は確実
日本人が少ない留学先で、日本語に触れる機会がなければないほど、外国語を話す機会は増すでしょう。
私の経験で言えば、上で話したオーストラリア滞在は、語学を学ぶ上ではめちゃくちゃ良い環境だったと言えます。
私が高校生の当時はスマホなんてなかったですし、ケータイ電話自体普及されていなかったこともあり、日本の家族や友達との連絡手段は手紙か電話。
電話は通話料は高いので、滞在中の1年を通してほとんどかけませんでした。
するとどういうことになるか。
ごくたまに日本語を話す相手がいても、久しぶりすぎて日本語を話す口がよく回らない(笑)
もちろん日本語は母語なので、日本語自体を忘れたりはしませんが、とにかくあまりにも言語を話さないでいると、ちょっとした言語障害的な状態になるのです(←器用な人は問題ないかも?)
英語も満足じゃないのに、日本語すら疎かになるという悲惨な状態に(汗)
でも日本語をしゃべる口がよく回らなくなるのも面白い体験ですよ(笑)
日本人の少ない場所の難点とは?
それでは留学先を日本人の少ない場所へ決めることは、デメリットはあるでしょうか?
私シロイヌ的には結果論で、日本人の少ない留学先は語学習得には良かったと言えますが、日本人が少ないことで寂しい思いをすることはありました。
こんな事例もあります。
私は留学期間が決まっていましたが、現地で知り合った留学仲間には、現地の高校に正規留学していた子もいました。
彼女は親の勧めで、現地のハイスクールに寮生活していましたが、彼女は初め、
「自殺しようと思った」
のだそうです。寂しすぎて。
彼女はその後何かが吹っ切れ、「面白い人」になることで、友達の輪に入っていけた様子。
ですがそれまでは相当に寂しく、辛い思いをした話をしてくれました。
彼女の話は今でも忘れられません。
差別意識は日本人が少ない場所だけ?
オーストラリア滞在中には、からかい半分で差別めいた声がけがあったこともあります。
ちょっと夢を壊してしまうかもしれませんが、これはどこにでもあることを肝に銘じておきましょう(汗)
差別を経験することは海外に出れば、いつどこで、誰に対しても、間違いなくあることです。(←本人の感じ方にもよりますが)
そして差別めいた嫌な言葉を投げかけられるのは、日本人だけではないということ。
オーストラリア滞在中は、他国からの留学生もそんな話をしていました。
同じく留学生だったドイツ人の女の子も、学校でオーストラリア人生徒に、「ハイル・◯ットラー!」なんて言葉を投げかけられたとか。
また、スペインでの滞在中の話ですが、スペイン人からはアメリカ人を良く思っていない話を多々耳にすることがありました。
お酒の席で近くに座っていたアメリカ人に、インネンづけるスペイン人がいたりとか、色々あります。
今回のコロナ渦では、おそらく今まで以上にアジア人に対しての差別意識は高まっていることでしょう。
コロナが終息したとしても、前のように戻るのはおそらくすぐには難しいようにも思えますし、もともと差別なんてものはあるという認識です。
そもそも日本国内にだってありますし。
差別意識は、日本人が多い場所だろうが、少ない場所だろうが、関係なく存在するもの。
言語が話せる、話せないすら関係ありません。差別の理由付けなんて、いくらでも生み出されるものですよね。
そんな経験を例えばしたとして、近くにいる同じ日本人の存在は、もしかしたら励みになることはあるかも知れない。
その辺も併せて、本当に日本人が少ない留学先を選ぶかを、考慮してみると良いでしょう。
日本人の少ない留学先のリアル!辛さを乗り越えられるならあり、とは?、いかがでしたか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!