今回は、ホームステイ先が変わる理由を私の実体験から書こうと思います。
高校生の時にオーストラリアに1年間の留学をした私は、滞在中に2度ホームステイ先が変わりました。
留学生だった私自身がホストファミリーを変えたくて変えた訳ではなく、ホストファミリー側が先にファミリーチェンジを申し出たのです。
こう話すと留学生だった私がかなり「問題あり」だとご想像するでしょう(汗)
確かにそうだったかもしれない。私は幼かったし、社会を知らなかった。
留学生として、心構えができていなかった面はあると思います。
ホームステイ先が変わるのはよくあること?
私以外の留学生も、ホームステイ先は結構変わっていたように思います。
私のようにホームステイ先が2度変わった留学生の話も聞きましたし、帰国1ヶ月前に急にホストチェンジをした留学生もいました。
ホストチェンジのオファーがあったにも関わらず、その町にいること自体耐えかねて、早期帰国した留学生もいました。
その全てがホームステイ先の物質的な状況が理由ではありません。
例えばこんな理由
- まともな食事を提供してくれない
- 不衛生な状態を強いられる
- プライバシーが保たれない
こういった問題が理由ではないです。
ホストチェンジの理由は、性格不一致やコミュニケーションのズレが溝となって起こる、人間関係の問題が全てだったんです。
そもそも私の在籍した留学機関が提供する留学の目的は、英語など語学の勉強ではなく異文化体験でした。
配属される国・家庭のありのままの生活を体験するのが、留学の趣旨。
ですので、どんな家でもいい訳なんです。現地家族と同じ生活をするのであれば。
私は日本と同レベルにライフラインが整った国に送られましたが、中にはきっと電気がまともに供給されないような国・家庭に配属された留学生もいるでしょう。
異文化体験が目的とはいえ、なかなか苦労は多いように思います(汗)
それでは私自身がホームステイ先が変わった理由を話していきますね。
ホストマザーに怒られることに困惑
最初のホームステイ先は、プライベート・ハイスクールの校長先生(ホストマザー)のお宅でした。
日本人留学生の受け入れに熱心のご家庭のようで、私以外にもワーキングホリデーで来ていた日本人女性が家にいました。
私がそのお宅に滞在したのはわずか3週間ほどでしたが、私の後に2人の日本人留学生が来る話も聞きました。
当時ホームステイ先に着いて早々ホストマザーに、「お願いする前に家事をしておいて」と怒られ、悲しくて泣いた覚えがあります。
家事といっても、16歳だった私は何をどうすればいいのかわからず、家の中をウロウロしたりして、怒られないように仕事を探していたことも。
ホストファミリーは3人家族。お父さん、お母さんと、私よりいくつか歳下のホストシスターが1人でした。
ホストシスターはいい子だったと思いますが、私は彼女からはあまり受け入れられているように感じずで。
彼女は母親の気持ちとは裏腹に、日本人留学生を受け入れを快く思っていない感じがありました。
家族水入らずな状態を望んでいたように思えたのです。
というのも、こちらの家族は日本人留学生の受け入れを間を空けずにしていたようなので。
そしてこちらの家族は、私がホストチェンジを申し出る前に、留学機関のサポートに「ホストチェンジ」をお願いしたようでした。
ある日学校から帰ったら急に、「ホストチェンジだ」と聞かされました。
一つの決定的理由としては、私が高校が終わった後まっすぐホストファミリー宅に帰らず、途中で友達と一緒にスクールバスを降り、友達の家に遊びに行こうとしたことにあります。
ホストシスターにも伝えたし、友達の家族が帰りは送ってくれるとのことだったのですが、これは絶対的にNG行為だったようです。
すぐにホストマザーがすごい剣幕で迎えにきて、ひどく攻撃的な言葉をかけられました。
日頃から家事のことなど言われていたこともあり、これに関して「そこまで怒ること?」と反発する気持ちが湧き出たりしましたが、、、国の勝手が違うようでした。
私の失敗。。
友達が男の子だったのも問題だったみたい。
今思えば、確かに受け入れている家族側としては心配ですよね。ご心配おかけしたと思います。
ということで、あえなくホームステイ先は変わりました。これが1度目。
素敵なお家で2度目のトラブル
2度目のホストファミリーは5人家族でした。
こちらのホストファミリーは何もない丘の上にポツンと建つ、とびっきり広い家に住んでいました。
日本でこれほど広い家に住んでいる人を見たことがあるだろうか!?くらいのレベルの広さ。
どこまでも自分たちの敷地。二匹の犬が放し飼いになってました。
ステキな家族にステキな家。そしてステキな個室。
「一体全体、なんの問題があってホストチェンジなんてするの!?」って思いますよね。
私もそう思います(涙)
これはおそらく夫婦の離婚とかと一緒で、理由は一つではない。
コミュニケーションのズレが、段々と広がって行く感じだったように思うんです。
二件目のホストファミリーと何があったかと言うと、きっかけはホストシスターとの関係性にありました。
留学生とホストファミリーとの問題において、ホストシスターとの確執は実はとても多いようです。
初めは良好な関係性でしたが、ある時ホストシスターから自分が嫌われているのに気づきました。
急に彼女の態度が変わったのです。
理由はわかりませんが、彼女は実際に私がいるのが「嫌だ」と他の家族に話しているを聞きました。
(かなりはっきり好き嫌いを言うんだなー)とびっくり。
実は学校での私のホストファミリーの評判は、あまりいいものではありませんでした。特にホストシスター。。
この家庭の両親は両方とも、私の通うハイスクールの先生だったんです。
もちろん、3人の子供は両親の通うハイスクールに通っていました。
朝は家族全員で学校に登校。
私は1日中ホストファミリーと一緒という状況だっただけに、相手との仲が上手くない期間は辛かった(汗)
とはいえ、ホストファミリーとの確執は私のコミュニケーション不足が理由の一つであることは間違いないです。
日本にいる時のように、「言わずとも悟って欲しい」なんてどこかで思っていたこともあったかもしれない。
どこの国の常識だよって感じですよね(汗)
2度目も最終的に、ホストファミリー側にホストチェンジを申し出されたのでした。
ホストファミリーとは上手くいってない状況はだったものの、関係を好転させる努力をしたいと思っていた私は、またまた急なホストチェンジに落胆することに。
とても悲しかったです。
私はコミュ障ってほどではありませんが、人間付き合いでは積極的に自分から行く方ではありません(汗)
実はこの性格、留学生としてはとても「不利」だということが、実際に海外に行って感じたことでした!
留学前は英語の勉強はもちろん大切。でもそれ以上にコミュニケーション能力が重要だということを痛感した私。
3度目の正直?最後に受け入れてくれたホスト夫婦
その後3度目の正直で、3回目のホストファミリーとは割と上手くやっていました。
ホストシスターはいたのだけどもう家を出ていたので、ご夫婦二人の家にお邪魔させていただいていました(←だから良かったのかもしれない)。
こちらのホストファミリーとも、最初から最後まで何もかもがうまく行っていた訳ではありませんが、2度のホストチェンジで学んだことは生かせていたように思います。
帰国後もこのホストファミリーからは、「あなたがいなくてとても寂しい」と手紙が来たりと、本当に打ち解けられたように思います。
何年か後には再度、個人的に会いに行ったりしました。
まとめ
これを読んで「ホームステイ」についてネガティブな印象を持つかもしれませんが、本当に人それぞれです。
一度もホストチェンジしなかった子だって実際に沢山いましたし、中にはきっと楽しいばかりの経験の留学生もいるのではないでしょうか?
とはいえ、ホームステイ先は自分で選べないことがほとんど。
例え言葉が通じて同じ国の中だったとしても、見ず知らずの人が「今日から一緒に生活する」となると、留学生側もホストファミリー側も、色々悩むことが出てきたっておかしくないですよね。
留学生だった当時の私は高校生。本当に幼く、留学生としてはダメダメだったなーと今でも悔やんでみたり。
足りない点は多々ありました。
だけれども、そんな経験も留学の一環。
留学先でのホームステイの経験は痛みは伴うこともありましたが、それでも様々な経験したことで、多くを学んだように思います。
ホームステイ先が変わる理由って?気づけば2度ホストチェンジしていた私の経験、いかがでしたか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!
コメント
コメント一覧 (2件)
ホストファミリーになるのも審査とかあるんですかね?みんな快く迎えてくれる温かい家庭ばかりだと思ってました…。留学生とホストシスターの確執があるなんて少し驚きです。ファミリーチェンジされたら自分だったら立ち直れなそう。合う合わない問題はどの国でも同じなんですね。
さくらばさん、コメントありがとうございます!
ホストファミリーになるのに審査があるかは、そうですね、どこを通して留学するかにもよると思います。私の場合はボランティア財団でしたので、審査はあるものの、そこまで厳しくないんじゃないかな?と推測します。
そう、ファミリーチェンジは結構落ち込みます(汗)でもそこからどう気持ちを切り替えられるかは、期間限定の留学時に必要なメンタルかもしれません。