小学校二年生の算数で、「水のかさ」を習いますね。
この「水のかさ」、実は子供にとって「難関」だと聞きました。
小学生の息子は最近RSウィルスにかかり、咳が長引いたことで学校の「水のかさ」の授業を何回か見送りました。
比較的元気でしたので宿題だけもらっていましたが、習っていないのでチンプンカンプン。
ということで家で母の私が教えることにしたのです。
教えて思いましたが、確かに単位を変えて計算するところが小学校2年生には少し難しいかもしれない。
そもそも水のかさって?
「かさ=容積(体積)」のこと。
単位でいうとL(リットル)やmL(ミリリットル)、dL(デシリットル)を使うものです。
水のかさの教え方①:学習を切り出す
まず子供に質問。これから勉強する内容についてです。
(以下子供との会話)
こんなふうに「水のかさ」の学習を切り出しました。
いきなり「水の量の単位は〜」と切り出しても、ポカーンって子はいると思う(笑)
そして、
というふうに。
「水のかさ」がわらなければできないことって意外にあって、何も学術的なことだけでなく、「日々の生活に必要なものなんだよ〜」って話をちょこっとしました。
個人レベルの話だと、研いだお米を浸水させる水の量を量ったり、お菓子作りなんかでしょうか。
わが家では「虫除けのアロマスプレー」なんかも作りますが、それにも「水のかさ」を量る作業が必要になってきます。
水のかさの教え方②:単位の表し方を教える
教科書の流れだと、L(リットル)から。
続いて小さい単位を示すd L(デシリットル)、それより小さいm L(ミリリットル)があることを学びます。
まず実際に言い方を伝えたり、アルファベットの書き順も教えてあげました。
小学校でも英語をいずれ習うので、小文字と大文字の区別をつけて伝えました。
表記はブロック体だけでなく、筆記体もありますよね↓ それも軽く説明することに。
L ℓ
まだ英語を本格的に習っていないのなら、サラリと話すだけでいいと思います。
水のかさの教え方③:水のかさを測ってみる
どうせ家で教えるなら、実用的なことを含めて体験しながら習得してもらいたかった私。
その方が楽しく、すぐに「水のかさ」が身につくんじゃないかな?と。
家事もありましたので、片手間で「水のかさ」を教える方法をと、アイディアを膨らませていたんです。
(実際に子供に水を量らせて体得させよう)
ということで用意したのは家にあったこれらの計量器。
わが家は1Lの計量器はなかったので、まず100mLの容器を子供に手渡しました。
そして子供に、こうお願いしました。
子供はどうしていいかわからなかった様子。
そこで教科書を自分で見て調べてもらいました。わからないことは人に聞くのもいいですが、自分で調べた方が身になりますよね〜
すると教科書に、
1L=10dL
10dL=100mL
とあったのを目にした子供は、先程のコップで100mL測り、10回鍋の中に水を入れました。
しかしこれだけで子供が「1Lがわかる」かというと、然うは問屋が卸さない(汗)
一回では身につきません。すぐに体得できる感の良い子もいるとは思いますが、逆にすぐ忘れる子がいたとしたらそれは「身に付いていないから」でしょう。
容器を変えたり、単位を変えたりしながら、「この場合どうやって水を測る?」と何度も水を量ります。
慣れるまでは、mL表示の横に「dLだといくら」など、マスキングテープで貼って確かめるのもいいかもしれません。
一日だけで全て教えるというより、3日間位連続で、そして容器や単位を変えるなどして繰り返しやらせることが効果的です。
「水のかさ」の勉強で一番の肝がここ!一番基本であり、重要なところです!
これを体得していないと、この後の教科書の問題、ドリル、テストも、おそらくすんなり解けないでしょう。
やはり、繰り返しやることです!
そして水を量って終わるのではなく、習ったこと、気づいたことなどを、子供自身の言葉でノートに書かせることも習得の手助けになると思います。
その時にただ鉛筆で書くのではなく、色や絵を使うのも効果的な方法の一つです。
息子のノート。大目に見てあげて下さい(汗)
水のかさの教え方④:計算問題を解く
小学校の教科書・ドリル・テストなどに載っている「水のかさ」の問題について見てみましょう。
- かさの表し方
- かさの比べ方
- かさの計算(足し算、引き算)
等
かさの表し方、比べ方は、上のように実際に水を量ることを続けていれば体得でき、問題を簡単に解くことができるでしょう。
問題はかさの計算(足し算、引き算)!
水のかさの計算は、単位をあわせて計算することを大人が説明しなくても気づいてくれたらいいですよね。
もし子供が自分で気づけなければ、単位をあわせて計算する方法を教えてあげましょう。
1L7dL+2L1dL
という問題があったとして、
LはL、dLはdLと単位分けて計算します。ひっさんで表してみるとわかりやすい。
答えは「3L8dL」になりますね。
ではもしdLのかさが、足して10以上になったら?
10dL=1Lという基本がわかっていれば、子供もすぐに気づきます。
上のようにひっさんで計算するだけで、くり上がれば自然と単位が変わって答えが導き出せます。
例えばこのような問題。
一の位が繰り上がり、「6L5dL」が答えになります。
では「引き算」はどうでしょうか?例えばこのような問題↓
8L5dL−2L9dL
この場合、一部単位を変えて、
7L15dLー2L9dL
と考えてもいいですし、
85dL–29dL
とひっさんで答えを出してもいいでしょう。
水のかさの計算は、Lが10の位にくることで計算しやすいです。
計算の答えがすぐ出ない子供の原因は?
「水のかさ」に出てくる計算問題や応用ができない、もしくは「算数」自体が苦手な子はいると思います。
そういった子達には、このような特徴があるように思えます。
- そもそも興味がない
- 体験不足
- 頭の中でイメージできない
- 数学的なものに触れてこなかった
- 読解力がない
等
残念ながらもともと持って生まれたものはある。兄弟ですらそれぞれ得意不得意はありますよね。
とはいえ小学校の算数は、サポートによって誰でもある程度習得できるものではないでしょうか。
もし算数が苦手な子がいたとしたら、それは「数を数えること」が不十分なのかもしれません。
つまりあまり数に馴れていない状態。
例えば818と、880の違いがよくわからなく、ごっちゃになっているといった問題もあるでしょう。
20は10が二つで「に・じゅう」。10は「いち・じゅう」とは言わないけど、10が一つということ。
そういうことが考えなくてもわかるまで、数をひたすら数えて慣れることをするといいかもしれないです。
わが子もそうですが、1~10までも小学校に上がるまで教えなかったので、小学校に入ったばかりは授業のスピードについていくのが大変でした。
ただ、数をひたすら数えることをしていたら、少しずつ応用問題が解けるようになったように思います。
数を数えていてつまづくようなら、試してみる価値はある。
とはいえ、ただひたすら数えるのも楽しくないので、数遊びを色々とやってみるのがおすすめです。
この時ただ口で数えていても意味がありません。必ず体を使って数えましょう(例えば指を折る、例えばお手玉投げながら、とか)。
数が体得できていない子の特徴として、1数えるごとに「1つ増える」という基本的なことがわかっておらず、
つまり数の概念がわかっていないので、発する数と動作が連動していません。1数えるうちに2回指を折ってみたり、ちぐはぐ。
これだとダメなので、必ず連動していることを確認してみて下さい。
私はお手玉を使ったりして、毎日毎日数を数えました。千まで考えなくてもすんなり数えられれば、何か変わってくるかも?
「水のかさ」の教え方とは少し離れましたが、ご参考になれば。
単位を漫画で楽しく学ぶのも手ですね!
↓↓↓
「水のかさ」は初めのコレで完璧!?小学校の算数を楽しく簡単に教える、いかがでしたか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!