今回は「旦那」という言葉について書こうと思います!
パートナーをどのように呼んでいるでしょうか。
私の周りを見渡すと、圧倒的に「旦那」が多いと思います。
もしくは、「パパ」。年配の方だと「お父さん」。
ちなみに私はどうかというと、外では「旦那さん」「主人」「夫」ですね。
私のようにしゃべる相手によって、使い分けている方もいると思います。
実は最近、「神事」について本を読んでいました。←マニアックですよね(笑)
よくわからない言葉が多く出てくるので、索引で調べていたところ、ある言葉に目が行きました。
それが、「旦那」です。
そこで初めて知った旦那の語源とは!?
旦那はパトロン?
だんな【檀那・旦那】というのは仏語なのだそう。
インドの古語、「サンスクリット語」で、布施を意味する「ダーナ」を音写した言葉です。
音写とは?
ある言語の語音を、他の言語の文字を用いて書きうつすこと。
出典:Weblio辞書 おん‐しゃ【音写】
【檀那・旦那】は、お寺や修行者にお布施をしてくれる「パトロン」の意味で使われたんだとか。
歴史の背景を話すと、江戸時代にさかのぼります。
当時寺檀制度(寺と檀家の関係)では、お寺との関係が家単位で固定されましたので、檀那のいる家という意味で「檀家」となったのだそうです。
そして妻が夫のことを旦那と呼ぶのは、パトロンとして考えているから!?
なんて話があったり(笑)
時代劇でも、「へい!旦那!」と声をかける呼び込みがいますよね。
あんな感じでしょうか。やはりパトロンだから「旦那」?
っていやいや、まさか!妻は「パトロン」と思って使ってる訳ではない!
ですよね!?(汗)
旦那は誰の言葉?
ただもともと「旦那」という言葉に、何やら違和感を感じていながらも使っていた私です。
なんだろう?あくまで個人の感じ方ですが、「旦那」という言葉を使うところに所有物的な雰囲気を感じなくもない(汗)
「うちの旦那」とか。
「旦那」の意味を知ると、一夫一妻制で、一生1人の人に添い遂げる妻限定の言葉にも聞こえます。
多様化する「夫婦のあり方」
最近では、夫婦のあり方も多様化しているようですね。
昔からの一夫一妻制とか一人の人と付き合うというスタイル以外にも、「ポリアモリー」なんて考えも出てきたり。
また結婚していても固定観念に縛られず、別居婚をしてみたり、夫婦の寝室を分けていたり、
もしくは公的な話でも、「事実婚」という選択肢も聞きます。
仕方なくそうしているというよりも、お互いが自分達らしく生きられる道の模索の結果ですね。
私たちの生活が多様化してきていることで、夫婦間においてもパートナーとより良い関係性を築くために、色々な試みが始まってきているようです。
間違いを恐れずに言うとすると、上の場合、「旦那」も「主人」もある意味、私たちの夫婦のあり方や、生活スタイルに合わない言葉になってきているのかもしれません。
旦那と呼ぶ心理はパトロンと考えているから!?語源の意味に驚いた、いかがでしたか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
(参考資料)渋谷申博 平成20年 『面白いほどよくわかる 神事・仏事のしきたり』株式会社キャップス
コメント
コメント一覧 (2件)
周りでも「旦那」って言ってる人をよく見ますが、本来は自分では使わない言葉ですよね。私はそれを知っていたので「夫」と言うようにしています。ただあえてそれを訂正するのもな、と思って何もしていませんが、その人の為には言ってあげた方がいいんですよね。意味パトロンだし…(笑)。
ゆり姉さん、コメントありがとうございます!
そうそう、多くの妻はなにも、「パトロン」と思って「旦那」と呼んでいる訳ではないんですよね。あえて訂正しなくていいと私も思っています。「正す人」にならなくてもね(笑)
妻はいつの間に、また、どういった心情から「旦那」と呼ぶようになったかは、謎ですね〜